マルチャーの刃は硬くて丈夫で、錆びにくい性質を持っており、素材はタングステンカーバインド(炭化タングステン)のツースとニッケルクロムモリブデン鋼のブレードのオプションを含めて2種類あります。前回の記事で紹介したハンマーナイフモアの刃はSUP10(クロムバナジウム鋼)を使用しています。

マルチャーの刃その1(タングステンカーバインド)の性質(ツースC/3)

鋼の約2倍の剛性のため変形しにくく、鋼鉄の10倍以上の耐摩耗性を有しているので長時間の連続使用もできます。酸化しにくいため錆びることはほぼありませんが、水汚れや土汚れをそのままにしておくと錆びの原因にもなる場合があります。そして、落としたりなどの強い衝撃を加えると欠けてしまうので取り扱いには気をつける必要があります。
モース硬度は『9』になります。刃の交換時期の目安は作業や環境で変化しますが、カケ、割れ、脱落が出てきたら交換になります。

※耐摩耗性とは、摩擦や接触によって材料の表面が削れたり消耗したりするのを防ぎ、長期間にわたって形状や性能を維持する性質
 モース硬度とは、引っかき傷に対する硬さを1~10段階で表す尺度になります。モース硬度『10』はダイヤモンドです。

マルチャーの刃その2(ニッケルクロムモリブデン鋼)の性質(ブレードBL/MINI)

衝撃に強く、強い力が加わる作業(環境)に適しています。車のトランスミッションや産業機械のギアなどに使われるほどの耐久性を有しています。刃の交換時期の目安は作業や環境で変化しますが、刃の先端が丸み帯びてきて削れなくなってきたら交換になります。

刃を止めるボルトの性質

ボルトはSCM435(クロムモリブデン鋼)でできています。分かりやすい物だと、金属工具(レンチ、ソケットなど)から、ロードバイクのフレームとして使われている素材です。 高温環境にも衝撃にも強く、強い強度を持ち金属疲労にも強いため負荷がかかる機械部品に適している素材です。ただ、水や湿気に弱いため、錆びやすいのが弱点です。車のエンジン部品にも使用されており、流通しているボルト関係の素材はSCM435になります。

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マルチャーとハンマーモアは何が違うのか 

まとめ

マルチャーの刃は硬度が高く錆びにくい反面、落とした場合などの強い力が加わると欠ける可能性があります。
ボルトは金属疲労にも強いけど、雨や湿気に弱い為、錆びやすいです。
全ての機械に言えることですが、どんなに優れていても、使い方やメンテナンス次第で大きく性能は変わっていきます。