長年放置された土地を肥沃な農地へ再生することは容易ではありません。数十年にわたる繁茂、切り株の残存、排水不良などが重なれば、地盤は実質的に利用不能な状態になります。

アイルランド・モナスターヴィンの106エーカー(約43ヘクタール)の現場で、Coleman Land Clearing社はまさにその課題に直面しました。この土地は、30年以上放置されたクリスマスツリー農園跡地でした。

同社は包括的な土地造成・切り株除去プロセスを実施し、その中核としてDipperfox 850 Pro スタンプグラインダーを投入。わずか3.5か月で農地利用可能な状態まで再生することに成功しました。


プロジェクト概要

  • 所在地:アイルランド・モナスターヴィン
  • 面積:106エーカー(約43ヘクタール)
  • 旧用途:クリスマスツリー農園
  • 現地状況:皆伐後に低木・湿地植物・切り株が繁茂
  • 工期:3.5か月(2フェーズ)

土地造成・切り株除去の施工プロセス

Step 1:植生マルチング(Vegetation Mulching)

現場は高さ約3m(最大10フィート)に達するイバラ、ヤナギ類、ラッシュ(湿地植物)で密生していました。まずは高耐久マルチャーを使用し、作業動線の確保と地表整理を実施しました。

  • 密集した植生を除去
  • 粉砕材を土壌へ還元
  • 重機アクセスルートを確保

Step 2:Dipperfox 850 Proによる切り株粉砕

植生除去後の主工程は切り株処理でした。現場には直径12〜36インチ(約30〜90cm)の切り株が多数残存していました。

従来型グラインダーでは時間とコストが大幅にかかる状況でしたが、油圧ショベルに装着したDipperfox 850 Proが地中深くまでドリル侵入し、切り株を短時間で破砕しました。

  • 大径切り株を高効率で粉砕
  • 再萌芽リスクを低減
  • 整地工程に適した地盤を形成

Step 3:排水機能の回復(Drainage Restoration)

排水溝の閉塞により現場は慢性的な滞水状態にありました。Coleman社は排水路を再開削し、自然排水機能を回復させました。

  • 排水障害物を除去
  • 浸水リスクを低減
  • 作物生育に適した土壌環境を回復

Step 4:土工整形・アクセス道路整備

続いて地盤整形を行い、全天候型アクセス道路を新設。低地部へ表土を再配分し、農地利用に適した均一な地表を構築しました。

  • 新規アクセス道路を施工
  • 表土の再配置・転圧
  • 低地の嵩上げ・整地

Step 5:バイオマスチップ化と搬出

伐採木および枝条はバイオマス燃料用チップへ加工され、Edenderry発電所へ搬出。現場廃材を再生可能エネルギーとして有効活用しました。

  • 持続可能な木質チップ化
  • 廃棄コストの削減
  • 再生可能エネルギー活用に貢献

Step 6:最終マルチングと土壌仕上げ

最終工程として再度マルチングを実施し、有機物を表土へ混和。播種可能な滑らかなシードベッドを形成しました。

  • 根株・残渣を表土へ混和
  • 均一で播種可能な地表を形成
  • 追加耕起の必要性を低減

荒地から農地へ ― Dipperfoxがもたらした成果

本プロジェクトでは、わずか3.5か月で未管理の原野が生産可能な農地へと再生されました。

特にDipperfox 850 Proによる高効率な切り株除去が、工期短縮とコスト最適化に大きく寄与しています。現在この土地は、排水・整地・再植栽のすべての条件が整った状態となっています。


Dipperfoxによる土地造成・切り株処理のご相談

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